B'zギターコピー IT'S SHOWTIME!!
ギターの先生とサヨナラ。

春は別れの季節。
ムサシのギターの先生デニーもカリフォルニアに転勤する。
すごく残念。
ムサシは今まで10年間色んなギターの先生に習ってきたけど、デニーが最高の先生だった。
丁寧だし教え方が面白いし、人間的にも素晴らしい人。
いつも延長してみっちり教えてもらい、それでも足りないと、動画にして送ってくれる。その動画もムサシだけに見せるものなのに、ユニークで面白いギターレッスン。
こんな先生は他にはいない!
デニーはエアフォースのロックバンドのギタリスト。
横田基地で3万人の観客の前でステージをこなした事もある。
毎週、痺れるギターの音を聞かせてもらった。
レッスン後は、ムサシも私も楽しく前向きな気持ちになって家路についていた。

感謝の気持ちを込めて手作りプレゼント。
ムサシからのメッセージは、
「いつか僕が有名になったら、デニーが最高の先生だと世界のみんなに言います。」
冗談か、それとも本気で言ってるのか?
超美人な娘ちゃんと一緒に。

B'zが隠岐にやって来るっ!?
動画は、ギターの先生デニーとウルトラソウルを練習するムサシ13歳。
なんとなんと、あのB'zが私の実家のある隠岐の島でライブをするらしい。
そんなデマみたいな噂を聞いたのが2月の事。
嘘だ嘘に違いないと思いつつ、B'zオフィシャルサイトにいってみると…。
マジだったーーー。
全国ツアーの会場の中に、
島根県隠岐文化会館の文字が。
隠岐文化会館?
文化会館って、この前親戚の叔父さんの日本舞踊の発表会を見に行ったところじゃない?
600人ちょっとしか入らない、こじんまりしたホール。
島民が民謡大会やのど自慢大会するような所で、天下のB'zさんがコンサートですと?
しかもそのコンサートの日にち。
6月って、ちょうど私と子供達がアラスカから里帰りして隠岐にいる時ではないですか!
こんなミラクルな事が起きるとは!!!信じられない。これは行くしかない。
言っときますが隠岐って、マクドもないコンビニもない、私の小さい時は、島に信号が3つしかなかったような本当にど田舎ですよ。
島に行くにはフェリーで2時間半。もしくは高速船90分か飛行機。
船の便も一日2、3便で、日本海が荒れるとすぐ欠航。欠航すると、お店に牛乳やら 食品 やらがなくなっちゃうような、そんな島。
何故だ?何故隠岐なんだ!?
きっと誰もがそう思った事だろう。
それから毎日のようにB'zの曲を聞くようになった私。
すると、これがいいんだ。
ギターの音がかっこいい。胸にぐわーんと響く。
そして全部日本語で歌えるし。
昔の曲を聞いてみると、バブル時代が蘇り、号泣ーーーー。
10年以上日本を離れてると、B'zが沁みるねー。
そしてYouTubeで見たライブが最高。なに、この一体感は?
私も「ウルトラソウル!ハイ!!」
と一緒にジャンプしたい!
車の中でももちろんB'z。
アラスカの美しい山々を見ながらB'zソングをシャウト!最高。
子供達にももちろんB'z教育。コンサートに出る曲はきっとこれ。B'zテストがもしあったら、ヤマはここだと教える。
リーガンさえも、ウルトラソウルの口笛が出てくるようになった今日この頃。
アラスカでこれほど毎日B'zのかかる家は、うち以外にないだろう。
私はこうしてB'zへの想いを高め、家族に教育していったのだ。
隠岐に帰ったら、B'zのコンサートに行く(断言!)。
こんな一生に一回のチャンス、行かないわけはないだろう。
そう強く思っていた。
この時の私は、今考えると甘かった。
コンサートにはもちろん行けると信じていた。
その証拠に、大阪の竜之介くんにもチケット取ってプレゼントしてあげるだなんてメールをしたほど、簡単に行けると信じていた。(お恥ずかしい。)
甘かった…。
日本で大きなコンサートに行ったのはサマソニぐらいしかないから、チケット取るのがこんなに大変とは思わなかった。
隠岐は激戦区、なんだそうだ。
600席しかない隠岐は大注目されていた。
チケット発売前に島のホテルは予約でいっぱい。役場には問い合わせの電話が殺到したとか。
島民優先チケットという物があったが、往復ハガキでの申し込みだった。
往復ハガキ、郵便局から売り切れたらしい…。
隠岐はB'zで大騒動。
そして私のチケットは…。
私とムサシ、アラシの名で申し込んだチケット。
最速プレオーダー
落選。
島民優先チケット
落選。
eプラス プレオーダー
落選。
全滅。
うわーん。
行けません…。
まさに馬の鼻の先の人参状態。
毎日聞いてるB'zさんが、隠岐に来るのはとっても嬉しいけど、近くに来るのにコンサートに行けないなんて、こんな悲しい事はあるのだろうか。
どよーん。
しかしまだまだB'z騒動は続く。
今年の里帰り中、いったい隠岐はどうなっている事だろう。
ランディーアイドル

アンカレッジでは今週末から、ファーランデブーというお祭りが始まった。
犬ぞりや雪合戦やトイレ競争やトナカイと走る競争などなど、各会場で楽しいイベントが開催されている。
その中で、「ランディーアイドル」というイベントが行われると知った。
これは、4歳から15歳までが参加できるタレントショーで、何か芸が出来れば参加出来る。
優勝者にはXbox360などの豪華賞品が貰えると聞いて、ムサシ&アラシは参加を決断。俄然やる気になる2人。
もちろん、ムサシはギターアラシはドラムで戦う予定。
この大会を知ったのが、一週間前。
急遽、ムサシのギターの先生デニーにバンドのコーチになってもらう。
何の曲を演奏するか話し合っていると、デニーは2人に新しい曲を教えてくれた。
その曲は、映画「パルプ フィクション」のテーマ曲ミザルー。
ううう。いい選曲だけどデニーさん、あと5日しかないのに、今から新しい曲!?
母としては心配。
まぁでも、目新しい曲の方が余計に練習するだろうから、大丈夫かな。
他に、レッドホットチリペッパーズのスノーと、いつものエリック・ジョンソンの曲のメドレー。
兄弟2人は、仲良くそして喧嘩をしながら、毎晩練習。
本番よりも、この兄弟で練習の時間がとても大切で有意義な時間と母は思うのであった。
いよいよ本番。
兄弟バンド「バンシー(band士)ブラザーズ」の様子はYouTubeで。
演奏終了後、一人の女性が私達に話しかけてきた。
「すごくよかったわ。私はデンバー出身で、たくさんのギタリストを見てきたけど、本当によかった。感動した。」
そう言いながら、涙をポロポロこぼす女性。
びっくりした!!
そんな風に言ってもらえるなんて、賞を取るよりも光栄な事だよ。
みんな、満足。
見に来てくれたデニーも笑顔。
そして結果発表の時が来た。
結果は.....
なんと「バンシーブラザーズ」優勝!
見事Xboxゲット!!!

2位はバイオリンを上手に弾いた11歳の男の子、3位はホイットニーの曲を歌った13歳の女の子だった。
やったー!!おめでとう。