鮭釣りシルバー&ピンク その2最高の夏



出発は、早朝5時。
朝のキーナイリバーの上は少し冷える。たくさん重ね着をして、エクストラタフの長靴を履いてボートに乗った。





まだ薄暗い中私達を乗せた船は、鴨の親子が泳ぐカナルをゆっくり通って大きな川に出た。
Yさんがボートのスピードを出して、滑るようにキーナイリバーを走る。







夜がだんだん明けていき、川の上に空が映る。










星空が映る海(by ドリカム) ではなくて、夜明けの空が映る川。
















遠くのボートも、水の下で逆さに走ってる。





Yさん操縦のボートは、シルバーサーモンを狙うポイントに到着した。
今日はここで、ゆっくり魚を待つ予定。



「ここのポイントは魚がなかなか来ないけど、来るのはみんなシルバーサーモンだから。」
シルバーサーモン、釣って家に持って帰りたい!






海から上がってくるサーモンも、種類に寄って好きな場所があるらしい。
Yさんは毎日川に出て研究してる。
他のガイドの友達からも毎日情報を得てるから、どこで何が釣れるか知り尽くしている。


潮の流れと共に入ってくる鮭。

魚釣りを極めると、自然の事にも詳しくなるんだなと毎回驚く。
空の事や川の侵食の事、魚の生態の事など面白い話がYさんから聞ける。








シルバー待ってる時に岸にいた、足のやたら長い鳥。
歩く動きが面白い。



「あの鳥は、毎日同じのが来る。いっつも同じのが1羽だけいる。」
とYさん。
でもしばらくすると、2羽いたよ。


あ、増えてる!
Yさんもびっくり。







ずっと待ってたけど、アタリはなかなか来ない。


川の様子を探る人。









川の上で、漢字の勉強をする人。









川の上でメールのチェックをする人。











それぞれに別の事して、同じ船の上にいる。








でも全然退屈なんかじゃなく、ずっと心踊るキーナイリバー。

ケン子さんも、こんな満足そうな顔。







シルバーが来ないので、場所を変えて次はピンクを狙う。




さぁ、なんのルアーで狙おうか。
次男くんの目が光る。








ピンクはまた、すぐにかかった。
まだ私達は投げられないから、船に固定されてる釣竿に魚がかかるのを待ってたけど、Yさんと次男くんはキャスティングして次々に釣っていく。


見てると簡単に釣ってる。でも本当は、テクニックを駆使してるんだろう。






「あの木の下に投げて、ヨレの所を通れば釣れるから。」
Yさんの言う事が、日本語なのに分からない。釣り用語を勉強しなければ。




よれ?
ヨレって何ですか?


ヨレとは、流れが変わっている所だって。







そう言われてよく見れば、水面は一緒ではなく、流れが違う場所がある。
あそこがヨレか。




釣りのDVDも出してるような人に教えてもらえるとは、なんともラッキーだな。



来年は上手に投げられるようになりたい。もっと釣りが上手くなりたい。

これからマイ釣竿を手に入れて、庭で缶に当てる練習から始めます。









釣りのコツは、道具ではなくポイントだとYさん。


魚が好む場所がある。魚が溜まるスポットがある。
日本でも湖に釣りに行ったら、まずはその湖をボートで走ってよく見て調べるんだとか。




「湖を読め。」



おー!
出ました。
情熱大陸のテロップになる言葉!

極めた人だけが言える、深い言葉たくさん聞いたよ。







シルバーが釣れなかったので、ピンクを持って帰る事にしてたくさん釣った。
うちに帰って食べたら、ピンクもとっても美味しかったよ。なんでアラスカの人、食べないの?

ちなみに北海道で獲れて日本人が食べている鮭は、ピンクよりも味が落ちると言われるチャムサーモン。こっちでは誰も食べない。犬に食べさせる種類のサーモンと言われている。

アラスカの人、鮭の味が贅沢過ぎるわ。


でも確かに、Yさんからもらったシルバーは、ピンクよりも抜群に美味しかったけど。






ピンクがどんどんかかって、楽しかった。
はしゃぎ過ぎた。


「他の船が、シルバーが釣れているかと勘違いするから。」
と言われるぐらい、大騒ぎして釣った。




すみません。
楽し過ぎて、黙って釣りが出来ません。





その日は午後6時まで。
朝の5時から13時間も船の上にいた。


13時間!
そんなに経ってたんだ。あっという間だったよ。


ご飯も食べずにずっといたけど、胸がいっぱいで全然お腹が空かなかった。1時間しか寝てないけど、眠くもない。
完全に、キーナイリバーハイ状態。






5月後半のフラットトップハイキングに始まりこの釣りまで。


最高の夏だった。
私の夏休みが終わった。






毎日楽しかった。遊びまくった。
燃え尽きた。
大満足。思い残す事はない。



この時はそう思ってたけど…。







子供達の学校が始まり私の短期バイトも始まり、忙しい日常がまた始まった今、すごく寂しい気持ちになっている。
充実していた分、喪失感半端ない。




毎日、天気だけを気にして行動していた夏。
アラスカの夏が終わってしまったんだな。
ファイヤーウィードも、もう綿毛になって飛んでいる。







Summer is over

ものすごく切ない。
なんか失恋でもした気分。



でも、これからの忙しい予定が既に年が明けるまで決まっているので、時は早く過ぎてくれるんじゃないかな。
そしたらまた、私のアラスカの夏がやって来る。

それを楽しみに毎日頑張ろう!

鮭釣りシルバー&ピンク その1爆釣



シアトルから帰ってきて2日後に、キーナイリバーへ釣りに行った。

狙うのは、シルバーサーモンとピンクサーモン。



「シルバーが上がってくるのを待ってます。ピンクは爆釣です。」
と、釣りに連れて行ってくれるYさんが連絡してくれた。







爆釣!
なに爆釣って!?
行きたい行きたい!爆釣したい!!





アラスカの人がハンピーと呼ぶピンクサーモンは、2年に一度川に戻ってくる。それがすごく釣れるらしい。
でもこっちの人は、ピンクは美味しくないから食べないので全部リリース。

シルバーは美味しい。
シルバーサーモンを釣って、持って帰れる事が目標!


トローリング界のカリスマYさん、またお世話になります。




ちなみに船を持っている友人がいない人でも、ガイドを頼めばキーナイリバーでボートの釣りが出来ます。
ソルドトナでは$250ぐらいから。








今回一緒に行ったのは、仲のいい友達の志村ケン子さん。
アウトドアは大好きだけど、まだ釣りはした事がないと言う。


「去年の夏はどこにも行かなかったのに、今年はハイキングにもホーマーにも行けて、この上キーナイリバーで釣りまでさせてもらったら、もう5年は何もしなくても満足出来る。」
と言っている。





5年!?
私は5年も待てないよ。
毎年夏は、アラスカで外遊びしないと!








Yさんには、木曜日の朝5時にボートを出しますと言われた。
でも私達がアンカレッジを出発したのは、水曜日の午前11時半。
前日の午後3時半には、ソルドトナに到着する予定。




到着時間、早過ぎだって。
ハリキリ過ぎだって。

いや、だって早く着けば、もしかしたらYさんその日も船に乗せてくれるかもしれないし。
早く行かないと、勿体無いし!
キーナイリバーが私を呼んでるし!!




そんな企みを密かに持って、南に車を飛ばす。








その週はずっと雨の予報だったけど、木曜日だけは晴れの予報に変わった。念じた甲斐があった!


水曜日は雨予報。
アンカレッジを出発した時は晴れていたけど、南に進むにつれ雨が強く降っている。

どうか止みますように。雨足が弱まりますように。




ソルドトナまでの道のりは、ケン子さんと喋っていたら、あっという間に着いてしまった。




ソルドトナのYさん宅に到着。

その日も早朝から釣りに出ていて、戻ったばかりのYさんと次男くんに再会した。





「日本人でも、こんなに黒くなれるんだ。」
と、沖縄出身のケン子さんに言われるぐらい、Yさんは日焼けしていた。


去年もそうだった。
海外に住んでて、毎年アラスカに2ヶ月間だけ滞在するYさん。

滞在の終わりの方に会うと、驚く程日焼けしている。最初の頃と肌の色が違う。
毎日毎日川に出て、釣りしてるから。



今年もいい色に焼けてるよ。







思惑通り、その日もこれから船を出してくれるとYさん。
やった!作戦成功。


雨が少し降っているけど、大丈夫。
濡れてもいい格好に着替えて、キーナイリバーにゴー!




Yさん操縦のボートから見るキーナイリバー。もう最高。幸せ。
なぜこんなに、キーナイリバーは私を幸せにしてくれるの?





横を見れば、ケン子さんも満足そうな顔してた。
この風景を見れば、私がキーナイリバー見ただけで興奮して震えてた理由が分かったでしょ?


キーナイリバーだよ。
世界中の釣り人の憧れの場所に、私達はいるんだよ。

そんな事を知らない時からキーナイリバーには思い入れがあったけど、こんな楽しい釣りが出来ると知って、ますます好きになった。





いいスポットに碇を下ろして釣りの準備。





私達の釣竿は、ルアーを付けて船に固定。
次男くんは船の上からキャスティング。




次男くん、上手に投げられて羨ましい。12歳で釣りの名人。
こんな12歳は見た事がない。

天才釣り少年?
すごい詳しいし上手だし、抜群に釣りのセンスがあるんだろう。


いつも親子で釣りに出かけて、この川の上で色々学んでる。
次男くんを見ているとお父さん大好きというのが出ていて、すごくいい親子関係。




すぐに次男くん、簡単にハンピーをゲット!
すごい!




この背中がボコッと出ている魚、これがピンクサーモンの雄です。



船の上で教えてもらって今回初めて知ったんだけど、海から入って来る時は、元々こんな形ではないそうだ。
川に上がってきて雌にアピールするために、こんな形に変形するんだって。

レッドの雄も同じく、あんなに鮮やかな赤や緑色に体が変わるのは、川に上がってきてから。



どおりでディップネットで獲った時は、こんな形の鮭はいなかった。
捌いてみて、初めてレッドかピンクかが分かってた。

ディップネットする所は、ほとんど海だから。海から川に変わる場所だから、まだ変形前なんだ。





雌に見せるために体まであんなに変わるとは、鮭って本当に不思議だわ。






デカいハンピー!
次男くん、本当に上手に釣っていく。
かっこいいわー!




リリースする時に水の中でずっと魚を支えていたので、何をしてるのか聞いてみたら、魚がうまく呼吸できるように空気を入れてたって。

魚にも自然にも敬意を払い、マナーをちゃんと守って自然の中で遊ぶ。
そういう所がかっこいい!





釣りが初めてのケン子さんも、うまく釣竿を操る。



でも静かな釣り。
ねえなんで、みんな黙って釣りが出来るの?

私は嬉しくって興奮しちゃって、声出さないと釣り出来ないよ。






騒いでないけど、静かに感動してたって。
初ピンク釣って大満足のケン子さん。



私、何も苦労してないのに釣れた!
この釣りを嫌いな人はいないでしょう。





バレたか。

「私が釣った」と何度も言ってるけど、実は釣りは魚がかかるまでが一番大変。
その大変な所は全部Yさんにやってもらって、魚をあげる楽しいところだけをやっている。

素人に、こんな楽しい釣りはない。




ケン子さんは、魚がヌルヌルしてるとびっくりしてた。

そりゃそうでしょ。
今まで魚、触った事ないの?





私もハンピーゲット!
やりました!!
なんかちょっとずつ、釣り竿の使い方が分かってきた気がする。




12歳の先輩に持ち方教えてもらって、記念撮影。







自分で釣った魚を触れて嬉しい。
その後でキーナイリバーで手を洗って、更に嬉しい!






次男くん、釣れなくなると、ダディを呼んで教えてもらってる。
Yさんが投げた釣り針は、必ず魚をつけて戻ってくる。








すごい。マジックみたい。
簡単に軽々と釣ってるように見える。



魚が水から上がる前に、シルバーかピンクかオスかメスか、そして重さまでもだいたい分かってる。Yさんって水の中が見えてるの?



きっと普通の人と目が違うんだ。
エメラルドグリーンで濁ったキーナイリバーの中も、完全に見えている。

それからずっと先の、遠い船の上の様子だって、全部見えている。







Yさんが前に日本の湖で釣りしてる時に、釣り針が手に刺さった事があったという話をしてた。
その時は自分で抜き取って、流血しながら釣りを続けたとか。




「痛いのは我慢出来るから。」
と何度も言うYさん。


じゃあ、釣りをしたい気持ちは我慢出来ないんだ。





それだけ好きな物があって、情熱をかけられるのって素晴らしい。
それを30年以上。

そしてアラスカでは、2ヶ月間ずっと毎日釣りしている。
きっとガイドを生業としている人達よりも、長時間川に出ているんだろう。



キーナイリバーを知り尽くしている男。
情熱大陸の人だ。葉加瀬太郎のバイオリンの音が聞こえてくるわ。







まぁ実際、情熱大陸からオファーが来たとしても、本人がイエスと言うかは疑問だけど。






Yさんが船からキャスティングして、シルバーサーモンを釣った。
すごく綺麗な魚で、釣ってるところを見てて興奮した。


新鮮なうちに血抜きをして、船の上で捌きます。






身の色も綺麗!





船に乗る前に、鮭の身体の中にいる寄生虫の講義も受けたので、実際に見せてもらう。


寄生虫アニサキス。
鮭は食べてもこれは食べないように。





それから次男くんに、鮭の心臓がどこにあるかも習った。
釣りをしてると、色んな勉強になるな。




またピンクかかりました!
今度は重い!いい引き!!




釣り上げて、すごい満足感。
大きい魚だった!






ケン子さんも釣った。
でも私は魚を触るのはもういいと言って、全部次男くんにやってもらってた。



触ったのは次男くんの肩だけ。
なのにキーナイリバーで手を洗ってたよ!

なぜ??







大興奮の釣りだった。



釣りってもっとノンビリ待つものかと思ってたけど、忙しかったとケン子さんが言ってた。
雨も全然気にならなかった。


これを嫌いな人はいないと、何度も繰り返すケン子さん。
あー、これであなたも、キーナイリバーフィッシングの虜ね。




その夜はYさん宅ガレージの上を借してもらい、休ませてもらった。



だけど眠れない!
嬉し過ぎて眠れないよ!!最高に楽しいキーナイリバーの釣り。




隣でケン子さんは寝息を立てて寝ている。さっきまで私と興奮して喋ってたくせに。

羨ましい。
ホーマーでも同じだったよね。




こうして眠れないうちに朝の5時となり、また大はしゃぎでキーナイリバーに釣りに出るのだった。
つづく。
プロフィール

Nami

Author:Nami

アラスカ在住。

アメリカ生活19年。(いつの間にか)
99年に島根県隠岐の島で知り合ったアメリカ人リーガンと結婚し、テキサス移住。
2006年に夫の思い付きでまさかのアラスカお引越し。
息子は2人。(ムサシ&アラシ)
アンカレッジの山の家に住んでます。

夏はアウトドアで遊び、冬はひたすらジムに通う。
現在は、釣りとズンバに夢中。


「心も身体も健康に。毎日ハッピー」が私のテーマ



*ズンバインストラクター
アンカレッジでズンバクラスをしてます。ぜひ参加して下さい!
初心者大歓迎。

ズンバクラスのページ






*西邨マユミ アラスカ支部マネージャー
アラスカでプチマクロお料理教室してます。お仕事の依頼は
AKiroiro@gmail.com
まで。







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