雪遊び


3,4日大雪が降り続き、見た事もないほどの量の雪が残った。
毎日、ブルドーザーのような大型車が来て雪かきをし、駐車場の周りは雪山がどんどん出来ていく。
子供達はその雪山に上って、毎日遊ぶ。
リーガンがテキサスから運んできたトラックも、雪の中に埋もれている。


昨日は太陽も出て気持ちのいい日だったので、いつもの公園にそりをしに行ってみた。
クリスマスプレゼントに義妹夫婦から、新しいそりをもらっていたので、子供達は大はしゃぎ。
そのビニールボートみたいなそりに乗って、滑る滑る。

最初はなだらかな丘の方で滑っていたが、だんだんスリルが欲しくなった様で、今度はもっと急な斜面の方の丘で滑りたいと、アラシが言い出した。

そこで滑っているそりは、すごい勢いで落ちてくるので、一人では乗せられない。
しょうがなく私も後ろに乗り、一緒に滑る。


これが怖かった!
猛スピード!!

「ギャー!」
大声で叫びながら滑る私。
途中のデコボコした所で、そりは空中ジャーンプ!
被っていたニット帽も飛んでいき、やっとの事で止まった。

心臓ドキドキ、しばらく放心状態。
しかしアラシはゲラゲラ大笑い。もう1回滑ろうと、ボーっとその場に座っている私の手を引っ張る。

もう一回、ですか?
その後何度も、このスリル体験を繰り返さなければいけない運命だった。


そのうちこの坂にも慣れてしまったのか、アラシは今度は向かい側の丘に登りたいと言った。
向かい側の丘・・・。

もう、絶対ダメだ。怖すぎる!!

そう言ったのにもかかわらず、アラシは1人でその丘に登っていった。
仕方がない。私もついて一緒に登る。
足元が滑って、なかなか登れずにいたら、上にいた男の人がアラシと私を引っ張って上げてくれた。

ひぇ~。こ、怖いよ、ここ。

足元が竦むよ。
こんな坂、よく滑れるよ。

見るとさっき、私達を引っ張ってくれた男の人が、順番を待っている子供達を次々と世話をして、そりで滑らせていた。


「いいか、ここをこう持って気を付けていくんだぞ。じゃあ、グッドラック!」
男の人はそう言ってそりを押してあげ、子供達は狂喜の声をあげて滑っていく。

名前を聞いてみると、その男の人はダンと言った。
ダンの5歳の子供が、アラシに一緒に滑ろうと言い、アラシも喜んでその子のそりに乗る。
ダンに注意された事をよく聞き、5歳児と4歳児は、一緒に滑っていった。


ダンは、そこで遊んでいる子供みんなの世話をし、教えてあげていた。
「登る時は、横に歩いて!そう、身体を低くして。」
子供達はダンの言葉をよく聞き、みんな礼儀正しかった。

「あなたは先生なの?それともボーイスカウトのリーダーか何か?」
聞いてみるとダンは、
「なんでもない。ただ、この場所が好きな人間だ。」
と言った。

そんな大人を見ている子供達も、みんなが助け合う。
大きい子達が小さい子達に手を貸し、みんなが声を掛け合って協力し合っていた。

登れない私に、たくさんの子供達が、
「手伝ってあげるよ。」
と、上から小さな手を差しのばす。

う、嬉しいけど、この手を取ってしまったら、みんなを引き摺り下ろす事になってしまうよ。


他の大人達もやって来て、名前を知らない同士もみんな笑顔で話している。
寒いアラスカに住んでいても、こんな光景をよく見るから、心の中はいつも暖かい。

帰り道の景色も、最高に綺麗だった。

Merry Christmas!

クリスマス。
前にも書いたように、アラスカに引っ越してくる際にクリスマス関係の物をすべて紛失してしまった私達。それに実のところ、リーガンの転職によって大幅に収入が減ったので、今年は例年のようにはクリスマスにお金をかけられない。

そこでみんなで工夫をして、クリスマスを迎える事にした。

まずは、クリスマスストッキングを手作りした。毎日ミシン踏んで、前日までに、ようやく完成。

クリスマスツリーは、リーガンの職場から小さなツリーを借りてきた。
ムサシとアラシが、折り紙でオーナメントを作り、デコレーション。
子供達を別々に買い物に連れて行き、予算5ドル以内で、それぞれ家族にプレゼントを選んで、自分でラッピング。学校で作った作品も、2人とも一生懸命プレゼント用に包んでいた。
親戚からも、たくさんクリスマスプレゼントが送られてきて、ツリーの下にはプレゼントがたくさん並んだ。


そして、クリスマスイブの日。
夜遅くまで、家族でボードゲームを楽しんだ。ムサシの好きな農場ゲームに、頭をくっつけて遊ぶ子供達。

みんな、明日が楽しいクリスマスだと思うと、興奮してなかなか眠らない。
サンタさんへのお手紙と、クッキーとミルクとトナカイ用のニンジンをテーブルに置き、ようやく夜の12時にムサシ・アラシを子供部屋のベッドに連れて行った。


さぁ、いよいよリーガンがサンタの準備に取り掛かるという時に、
「それで、メルモはいつ寝るの?」
とリーガンに言われてしまった。

えー!
私も寝ないといけないの??


イブの日にリーガンがするサンタのプレゼントの用意は凝っていて、毎年私もすごく楽しみに見守っていた。
それなのに、
「メルモも、明日の朝に驚かないと。」
と言われて、しぶしぶ寝室に行く事に。


リビングルームで、リーガンサンタのがさごそ用意する音と、まだ眠れない子供達のしゃべり声と、明日がクリスマスという興奮で、なかなか寝れない夜だった。

朝、気が付くと5時だった。
リーガンは隣でいびきをかいている、
そっとベッドを抜け出し、リビングルームをこっそり見に行こうとすると、

「どこに行くの?」
・・・リーガンに止められてしまった。

しまった!見付かってしまった!!

そして、
「話し声が聞こえたから。」
と、ムサシまでも寝室にやってきた。

まだ朝の5時だよ!
みんな興奮しすぎ。


我慢できない私とムサシは、リビングルームに行ってみた。

おお~!サンタさん来てたよ!!
ムサシ、大喜び。

ストッキングの中にも、ずっしりとお菓子やら小さいプレゼントやらが入っていた。

まだアラシが起きていないので、ムサシは一つだけプレゼントを開けていい事になった。
ムサシがサンタさんに何度もお願いしていた念願のプレゼント、スターウォーズのレゴ。

でっかいよ。1366ピースもあるよ。
ここで、リーガンはベッドに戻り、私はムサシと一緒にレゴを作り出した。

もうレゴはすごい!よく出来ている!
実家の母が送ってくれる小学館の「めばえ」とか「小学1年生」とかのふろくでも同じ事思うけど、

いったいこれは誰が作ったの?

考えた人はすごい。このピース、一つ一つに意味があって、だんだんとすごい形になっていく。

でも1300ピースは大変だよ。
黙々と2時間も作ったよ。


7時半にようやくアラシも起きてきて、プレゼントを見て大興奮!
アラシの欲しかった、キーボードに釘付け。

レゴの方は、2時間作ってもまだ完成せず。
リーガンの、
「そうだ。今夜はちょうどいい人が来る!イサオがきっと作ってくれるよ!」
と言う声に、私は安心してレゴを置いた。

イサオとは、アラスカに住んでいる友人で、ブッシュパイロットを目指す冒険飛行家
単身でこちらにいるので、クリスマスディナーに招待していたのだ。
よかった、いい人がいた。


それから次々とプレゼントを開けていった。
私は、2週間前にデジカメがとうとう壊れ(夏から壊れかけていたが、アラシに落とされてトドメを刺された)、すでに注文していてそれがクリスマスプレゼントと言っていたけど、サンタクロースも用意してくれていた。

セカンドハンドのスノーボード。
from Santa-san
と書いてあった。

サンタさん?日本のサンタクロースからか?
ちょっと絵が怖いけど、これで雪遊びがさらに楽しめそうだ。

リーガンには、リクエストされていた、コンピューターゲーム。
それに親戚から本がたくさん。

子供達にも玩具やそりやら、たくさんのプレゼント。
アメリカの祖父母から送られたパワーレンジャーの服に、アラシ大喜び。

義理の両親は、よくアメリカにある日本的な物を私に送ってくれるんだけど、今年はどこで見付けたのか、組みひもと折り紙の本。


お昼からは、私はクリスマスディナーの調理に取り掛かり、家族はそれぞれプレゼントで遊ぶ。
夕方に、イサオさんが薪とシャンペンを抱えてやって来た。
大仕事が待っているとも知らないで・・・。


その後、2時間以上もレゴを作らされたイサオさんは、ようやくディナーにありつけたのだった。
クリスマスディナーはハムを焼いた。

美味しいディナーと(自分で言うけど)、面白い会話で、楽しいクリスマスは大成功だった。

レストランごっこ

スーパーに買い物に行っていたリーガンが、戻ってすぐにコソコソとムサシと相談をし出した。
それからしばらくして、クリスマスカード作りで忙しい私のところに、エプロン姿のムサシが現れた。


「ミズ・メルモ。当レストランへのご予約、ありがとうございます。」



はっ?
な、何~!?



よく見ると、「レストラン Sweet Home Sweet メニュー」と書かれた紙を持っている。


もしかしてこれ、レストランごっこ、ですか??


そう言えばリーガンと、
「メニューとか作って、家でもレストランのようにしたら面白いかもね。」
と話した事がある。
「子供に働く事を教えられるし、それに子供って「ごっこ遊び」が好きだから。」
と言うリーガンに、


ごっこ遊びが好きなのは、リーガンでしょ!!
と強く突っ込みを入れたことがあった。

そうか、今日はそれをするつもりか。


「ご予約のコースはこちらになります。」

と、ムサシが読み上げたメニューはこちら。


グリーンサラダ
ニューイングランド風クラムチャウダー
バゲット
アラスカキングクラブ
コーンとベイビーポテトの温野菜


アラスカキングクラブって、蟹?
アラスカの蟹~~~!!

ごっこ遊びも忘れ、カニに興奮する私。
鮭は友人にもらって美味しいのを何度も食べたけど、アラスカで蟹は、まだ食べてない。

「蟹って、本当にあるの??」
と言い寄る私に、ウェイターのムサシが証拠を持ってきた。


うわっ。美味しそう。
急にテンションの上がる私。


それからムサシは、ドレッシングの種類と飲み物を丁寧に聞いて、キッチンへと消えていった。

シェフのリーガンに、お客の注文を報告。

コンピューターで作業をしている私の元に、注文したアップルサイダーが運ばれてきた。
そして次に、バゲット登場。

ウェイターの横で、私をエスコートしてくれるはずのミスター・アラシは、バターに指を伸ばし味見。

ムサシが丁寧な言葉を使う度に私は大爆笑。
シェフのリーガンに横目で睨まれる。

だってムサシに「マダム」なんて呼ばれたら、笑いが止まらないって。

そのうちにテーブルには料理がどんどん並ぶ。

使ってるお皿はめちゃくちゃだけど、リーガンとムサシが一生懸命用意してくれたディナー。嬉しい事この上ない。

エスコート係のアラシは、私に蟹を開けてあげると言い、大きな蟹と格闘中。


初めてアラスカで食べた蟹。
身がたくさん詰まっていて、倒れそうなほど美味しかった。


たらふく食べて大満足の後、ウェイタームサシが持ってきた、リーガンが書いた請求書には、
「お値段 ウェイターとシェフに大きなハグとキスを!」
と書かれていた。

最高のレストランだった。

クリスマス・スピリット

今年の夏の引越しの際、クリスマスのデコレーションをすべて紛失(と言うか、盗難)してしまった。
毎年少しづつ集めていた思い出のオーナメントとか、スノーマン。それを思うと悲しいが、なくなったものは仕方ない。

そういうわけで今のところまだ、クリスマスツリーもクリスマスストッキングさえも、何も飾り付けがされてない我が家。
これじゃあいかんと思い、ジンジャーブレッドハウスをみんなで手作りする事にした。


小麦粉7カップ!
それにジンジャーパウダーやシナモンなどのスパイスを混ぜ、蜂蜜や砂糖、玉子を加え混ぜる混ぜる。
そして平たくし、家の型を作って、オーブンで焼く事20分。
しょうがのいい匂いが部屋中に広がり、ジンジャーブレッドハウスのパーツは焼きあがった。

さぁ、組み立て開始!

親子で協力して、シロップを塗り家を建てる。

土台、完成!

次に残ったドゥで、周りに飾る物を製作。
粘土遊びをしているような3人。
ムサシは雪だるまとそり、アラシはへびを作成中。


ジンジャーブレッドハウスのデコレーションは、主にムサシが担当。

キャンディーを付け、下にはマシュマロで雪を表現。

じゃーん!
ジンジャーブレッドハウスが完成した!

あっ!家の後ろに何かいる!!

それは、リーガンが作った寝てるムースだった。

冬の海岸


リーガンが海岸で石を拾いたいと言うので、アンカレッジでも降りられる海岸を探して出掛けた。

なかなか広大な景色だ。

海には、流氷も静かに流れている。

ずっと下まで降りて行けば、海岸に行ける。
しかし、途中でシルト地帯を越えなければいけないのだ。

このシルトに足を取られたり転んだりして、案の定子供達は、上から下まで泥だらけ。

無事海岸まで着き、リーガンは石を拾えたのだけど、機嫌の悪くなった私に、
「こんな所に子供を連れて来るから・・・。」
と、散々怒られたのだった。

日照時間


アラスカは、冬の日照時間が短い。

朝は10時半頃にならないと、太陽が昇らない。
9時にムサシを学校に連れて行く時には、まだ真っ暗で月も出ている。

「夜なのに、もう学校に行くんだよねー!」
と、毎日ムサシは言っている。



そして、日が落ちるのは4時半頃。
子供を学校に迎えに行って、そのまま急いでそりやスノーモービルを出さないと、外で遊べなくなってしまう。
夜が長ーいのだ。


景色が自慢の所に住んでいるので、家の中から、山から昇る朝日と海に沈む夕日を、毎日見ている。
早起きしなくても、初日の出を見るのが難しくない環境だ。

ジンジャーブレッドハウス


12月に入り、アンカレッジの街もクリスマスのデコレーション。
キャプテン・クックホテルには、ジンジャーブレッドハウスで出来たタウンが飾られた。


「毎年恒例の、この仕事が一番好き。」
と言うシェフが作ったお菓子の街は、かなり凝っている。

チョコレートの道で集う人々。

お店もたくさん立ち並ぶ。

マジパンで出来た木と、水飴の池。

そしてこの街に走る汽車。

甘~い匂いが漂う街。
見てるだけで、クリスマスの楽しい気分が味わえた
プロフィール

Nami

Author:Nami

アラスカ在住。

アメリカ生活19年。(いつの間にか)
99年に島根県隠岐の島で知り合ったアメリカ人リーガンと結婚し、テキサス移住。
2006年に夫の思い付きでまさかのアラスカお引越し。
息子は2人。(ムサシ&アラシ)
アンカレッジの山の家に住んでます。

夏はアウトドアで遊び、冬はひたすらジムに通う。
現在は、釣りとズンバに夢中。


「心も身体も健康に。毎日ハッピー」が私のテーマ



*ズンバインストラクター
アンカレッジでズンバクラスをしてます。ぜひ参加して下さい!
初心者大歓迎。

ズンバのページ






*西邨マユミ アラスカ支部マネージャー
アラスカでプチマクロお料理教室してます。お仕事の依頼は
AKiroiro@gmail.com
まで。







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