バックパッキングその2 〜トレッキング〜


出発の日、金曜日。
行き先はターミガンレイク(Ptarmigan lake)。
その日はトレイルの出発口であるターミガンクリークまで車で行き、キャンプ場に泊まる予定だ。
リーガンが仕事から帰ってくるのを待って、夜の8時に出発した。


スワードハイウェイを南に下る。
たくさんの人が、同じ方向に車を走らせていた。
ボートを引っ張る車、キャンピングカー、上にカヤックを載せている車。みんなこの連休に、自然の中で遊ぶつもりだ。


10時頃、目指すキャンプ場に到着。
すでにたくさんの人達がテントを張っていた。空いている場所には予約済みの立て札が。

小さなキャンプ場だから油断していた、とリーガンが言った。
そうか、キャンプ場にも予約が必要か。


運良く、たった一つだけ空いていた場所を発見。急いでテントを張った。
テントの中にリーガンが持ち込んだのは、やっぱりFUTONだ。





ヤワなキャンプではなかったはずなのに!


快適に寝られるは、今日だけだから。
リーガンが言った。

FUTONは今日だけ。
トイレを使えるのも、今日だけ。

ちなみにトイレだが、リーガンが教えてくれたキャンプで作るトイレは、洋式だった。


こんなところにも日米の違いが!


翌朝。
いよいよ荷物を担いで歩く日。

湖までの距離は、5.7km。
バックパックの重さは、ムサシのが7kg、アラシのトーマスのバッグだって、2kgはある。

本当にこんな重たい物を持って、山道を歩けるのだろうか。

基本的に自分の服と食料は、自分で運ぶ。それがルールだ。
ちなみに私の荷物は12kg。リーガンのは22kgもある。

川を横に見ながら、山道をどんどん歩く。
リーガンの声に合わせ、歌までうたって元気よく。

リーガンの後ろにアラシ、そしてムサシ、私と続く。
15分歩いては、10分休憩。
慣れない重たい荷物に、進む距離は少しずつ。


最初元気だったムサシも、だんだん疲れてきて文句を言うようになった。
「荷物が重たすぎて、歩けないよ。」

しょうがないね、こんな重い物持って歩いた事ないんだから。
少しママのバッグの中に、荷物を入れてあげようか。

手伝おうとした私を、リーガンが止める。

「この重さは、ムサシにも運べる重さだ。甘えているのを簡単に許さないで、自分の物は自分で責任を取る訓練をさせなきゃ。」


作戦変更。
「重くない?大丈夫?」
と言ってた言葉を、
「こんな荷物持って、すごいね!ムサシは強い男の子だね!」
の言葉に変える。
おだて作戦開始。褒めろ褒めろ。

するとムサシはだんだん元気になり、どんどん歩けるようになった。
その上、
「ママ、大丈夫?」
と私を気遣い、
「ダディがアラシを守っているから、僕がママを守るよ。」
と、手を差し伸ばす。


母は涙がちょちょぎれます。

休憩中はレモネードを飲み、リーガンが作ったトレイルミールやビーフジャーキーを食べ、元気を取り戻す。
この山道、まだ出会う人はいない。大自然の中に、家族だけ。

たくさんの鳥はいるけど、大きな動物はまだ見ていない。
朝にキャンプ場で、グレーのウサギを見ただけだ。

空模様は、曇り。そのうちに雨がポツポツと降ってきた。
子供達はビニール合羽を着て、歩く。

山を越え、谷を超え、雪を超え、小川を超え。
歩く歩く歩く。

3時間半が経過し、ずっと元気に走っていたアラシにも、疲れが見えてきた。
あともう少し、がんばれ!

上空から、飛行機の音がする。
フロートプレーン。水上飛行機だ。
釣り人を、湖まで運んでいるのだ。

「ずるいねー。僕達は歩いているのに、飛行機で簡単に湖に行こうとしている人達。」


いや、ズルくはないと思うが。

飛行機は、下降している。
湖は近いぞ!

最後の力を振り絞って、走る。


ヤッター!
ついに湖に到着!!
4時間がんばって歩いた先には、素晴らしい景色が待っていた。
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プロフィール

Nami

Author:Nami

アラスカ在住。

アメリカ生活20年。(いつの間にか)
99年に島根県隠岐の島で知り合ったアメリカ人リーガンと結婚し、テキサス移住。
2006年に夫の思い付きでまさかのアラスカお引越し。
息子は2人。(ムサシ&アラシ)
アンカレッジの山の家に住んでます。

夏はアウトドアで遊び、冬はひたすらジムに通う。
現在は、釣りとズンバに夢中。


「心も身体も健康に。毎日ハッピー」が私のテーマ



*ズンバインストラクター
アンカレッジでズンバクラスをしてます。ぜひ参加して下さい!
初心者大歓迎。

月曜日 6pm~ Body Renew South
火曜日 6pm~ The Salvation Army Center
木曜日 12pm~ The Salvation Army Center



ズンバのページ






*西邨マユミ アラスカ支部マネージャー
アラスカでプチマクロお料理教室してます。お仕事の依頼は
AKiroiro@gmail.com
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