エッグハント


日曜日はイースターだった。
エッグハントの日だ。
うちではこの日は、本来の意味なんてすっかり忘れて、宝探しの日となっている。


リーガンは金曜日まで出張で、週末も色々忙しい用事があったのだが、エッグハントだけは外せない。

このイベントは必ず毎年しなければいけない。
なんせ、大人だけでも真剣にエッグハントをするあの義父ディーに育てられた人なのだから。(ディーによる本格的なエッグハントの詳細は「エッグハント 2005」



まずは大量のゆで卵を作り、絵の具やペンでカラフルな卵を作る。

ダラスの時は、卵を隠す山を見付ける事が大変だった。

でもここはアラスカ。
隠す山なら、どこにでもある。



きっとどこも雪は溶けているだろうと、久しぶりにアリエスカの方へ行ってみる事にした。
アリエスカの、あの走り回れる山の中でエッグハントをしよう!


カラフル卵とコンパスなどを用意して、一同はアリエスカへと向かった。
アリエスカまでは車で約40分。南の方の道も春らしく雪は溶けていて、素晴らしい景色を見ながらのドライブ。







ところが。

アリエスカへ近づくにつれ、何だか景色が変わってきた。





ちらちらと雪が降り出し、そして吹雪になった。
嫌な予感が...。





アリエスカに到着。

あたり一面、真っ白。
なんという銀世界!

スキー場は人々がお洒落なウェアに身を包み、パウダースノーで遊んでいた。



スキー天国♪






って。

こんな所じゃあ、卵は見付かりません!





失敗失敗。

アリエスカの美味しいパン屋さんで食パンを買い、すごすごと帰宅の途に着く悲しい家族。
あんな雪の中では、ちょっと無理。





しょうがないので、家の裏の林でエッグハントをする事にした。(最初からそうすれば...。)

リーガンが卵を隠し、近所の子供も交えて卵を捜す。

子供達は、夢中になって卵を捜していた。


「見付けるのは卵だけ?見付けたら賞品とかでないの?」
そんな事を言っていたムサシも、ただの卵探しに一生懸命。かなり楽しんでいる様子。




卵はこんな風に隠されているのだけど、これがなかなか見付からない。


意外にも、大きな子供達よりアラシが一番見付ける。

アラシ大喜び!

卵だけでなく、こんな所にチョコレートも!

子供達は笑顔で、必死に捜していた。


全部見付けられたら今度は交代に隠し合って、子供達だけで日が暮れるまで延々とエッグハント。
単純だけど盛り上がれる、楽しいイベントだった。

スクール オブ ロック


真剣にロックスターを目指している、うちのムサシとアラシ。
ムサシは3歳の頃から、たくさんのギターの先生にレッスンを受けてきた。


アラスカに来てから初めに習った先生は、ジョー。
この先生は確かに巧かった。とても厳しい先生で、この人についていければ、本当にプロになれそうな勢いだった。

しかしあまりにも神経質で、毎週極度に緊張させられるレッスンに、私が耐えきれずにギブアップ。


もっと優しい先生が希望と、次に見付けたのがビル。ブルースおじいちゃん先生。
この先生は、本当に優しく辛抱強かった。
しかし、優しすぎてレッスンが物足りなくなり、またもや先生を代える事を考えた私。






違うんだ。
何かが違う。

私の求めているレッスンに、何かが足りないんだ。





テキサスの時のギターの先生は、とってもよかった。
その名はビル。
歳は50歳くらいで、長髪にライダーブーツのクールなロック野郎だった。
その先生は、ムサシと私にロックの楽しさを教えてくれた。

レッスンがあったギターショップで働いているロン毛の兄ちゃん達も、みんないい奴で、そりゃあギターの日が待ち遠しかった。






そうだ。
足りないのは、楽しさだ。




ギターって楽しいんだよ。
ロックって、楽しい物なんだよ。





そんな熱い思いを胸に、また新たな先生捜しをしていた私。ネットで面白そうなギターショップを発見した。

電話してみると、
「とにかく実力を見たいから、一度お店に来て。」
そう言われ、息子2人を連れて行ってみる事に。



そのギターショップは、とても雰囲気のいいお店だった。
新しいギターの先生は、思ったより若かった。
その長身の先生は、まず初めに私にこう名乗ったのだ。

「俺はスリム。みんな俺の事、スリムって呼んでるぜ。」







ちょ、ちょ、ちょっと!
いかにもじゃないですか!!!





スリムって...。
本名は、いったい何なのよ?




これは期待出来そうな予感。
スリムは、自称「街で一番のバンド」でギターを弾いているらしい。




彼は、ムサシのギターの腕前を見て、
「これなら大丈夫。俺が、ギターソロの作り方を教えてやる。」
と頼もしい言葉を言ってくれた。




そして後ろの方にいたアラシを見付け、
「あの子は何の楽器をするんだ?」
と問うスリム。


「実はドラムの先生を捜しているんだけど、まだ6歳なんだよねー。」
と、控えめに言う私。



実はアラシ、4歳の時に本人の意思でドラムを習った事がある。
しかし4歳のアラシではレッスンにはならなかったみたいで、先生から、

「ちょっと無理。6歳になってから、もう一度おいで。」
と宣告された。
3回目のレッスンの時だった。



レッスン逆拒否!

親も子もショック!

それっきり、うちにあるアラシのドラムは、ガレージにしまったままとなった。




スリムは、
「うちには街一番の(またこれか。)ドラマーがいるんだ。」
と、そのお店のオーナーでもあるベニーを紹介してくれた。どうも同じバンドのメンバーらしい。(れいの自称街一番の。)




ベニーはめちゃくちゃ面白いおじさんで、
「6歳だけど、本当にいいの?」
と恐る恐る聞く私に、
「大丈夫。小さい子供には慣れている。」
と、これまた頼もしい言葉を返してくれた。




これにはアラシ、大喜び。

「アラシもドラムのレッスンに行けるんだよ!」
と、何度も笑顔で繰り返す。


よかったよ〜。そんな笑顔が見られるなら、母は喜んでレッスン料払うよ。
ちなみにレッスン料は、30分$25ずつ。今までで一番高い金額だ。



今日がその、レッスン初日だった。

ベニーのレッスンは、ユーモアを交えながらの楽しい時間。教え方も上手。

やや緊張しているアラシは、まるでティーネイジャーのような受け答えで、聞いてる私は大笑いだった。


「どうだ、楽しいだろ?ドラムは楽しいんだ。これが宿題だ。毎日練習してくれ。でも楽しい宿題だろ?」



ムサシの先生、スリムも期待通りクールに教えてくれる先生だった。
AC/DCの「Back In Black 」、ディープパープルの 「Smoke On The Water」、ブラックサバスの「 Iron Man」 など、よく知っているクラシックロックのオンパレード。


「こんなに楽しいレッスンはない!」
ムサシも満面の笑顔。






これだよ!
私が求めていたのは、この楽しいロックだよ!!



大満足。
これからも親子で、音楽活動に励みます。


タレントショー


子供達の学校で毎年行われる「タレントショー」。
芸を持っている子供は、ステージに立ってみんなの前で披露してもいいチャンス。



ムサシはそれに、ギターで出たいと言う。


ちょうど学校が50周年記念にあたるそうで、テーマは50's。
ムサシは50年前に流行ったベンチャーズの「ダイヤモンドヘッド」という曲を選んだ。




最初、私はもっと簡単に考えていたのだが、オーディションがあるらしい。
審査員によって選ばれた15組の子供達だけが、ステージに上がる権利をもらえると、後でもらったプリントで知った。

これを見て、初めて悩む母。
毎日張り切って練習しているムサシに、落ちた時どうやってフォローしていいのか。まぁそれも、一つの人生勉強になるか。
がんばれ、ムサシ!




そしてオーディション当日。
重たいアンプを2個も運び(ギタートレーナーという機械も使いたかったから。)、チューニングも音響も私が手伝う。



なんか私、ステージママじゃん!



ムサシは緊張しないで、どうにか審査員の先生の前で演奏を終えた。

先生「すごいねー。何歳からやってるの?」



ムサシ「3歳の時にアコースティックギターを買ってもらったの。エレキギターは5歳の時。
ママはね、ベースが弾けるんだよ。









えっ?




先生「じゃあ、ママも一緒にステージに出てもらおうか。」












弾けないって!!!




ちょっとテキサスで、面白半分にレッスン通っただけだよっ!
そりゃあリーガンに、真っ赤なベースを買ってもらったけどさー。(ちなみにヒョウ柄ストラップ!)
それも今じゃあ、倉庫で眠ってるし。



オーディションの方は、無事合格という事だった。
やった。

私は人前で何かをする時に緊張しやすい方なので、
「ムサシ大丈夫?みんなの前で緊張せずに出来る??」
と聞いてみると、



「全然恥ずかしくないよ。みんなの前で演れるなんて、エキサイティングだよ!!」





おー!いいぞ、息子よ。
その調子だ!



当日に向けて、毎日KISSのコンサートDVDを見てテンションをあげるムサシ(それとアラシも)だった。

毎日家でロック。
ご近所のみなさん、本当にお騒がせしました。
階下の人が半分ミュージシャンで、よく仲間達と夜遅くまでセッションとかしてる人で、ホント助かった。







タレントショー当日。

約600人の観客の前で、ムサシは1人で堂々とステージをこなした。
動画を少しだけ。雰囲気だけでも分かってもらえれば。

[#VIDEO|DOGALOG|48023670/48023670peevee135689.flv|23670|135689|19#]


他の子達は、歌やダンスやバイオリンやピアノを披露していた。
小さな時からこんな風に、人前で出来るチャンスがあるっていいね。だからたくさんのエンターテイナーが生まれるのかな。



ムサシの方は学校で一躍有名人になったらしい。
女の子のハートをがっちりキャッチ。サインも求められたそう。

「すごいよ。今まで意地悪だった子までも、みんな僕に優しくなったんだよ!」
それが一番の収穫かな。
ロックスター目指してがんばれ!

ー25℃の温泉体験


氷の彫刻を見た後は、一旦ホテルで休憩してから夜にチナ温泉へドーソン達と行った。

フェアバンクス郊外にある、露天温泉。
この寒さの中で、岩風呂。




去年の11月下旬に行った時
は昼間だったし、気温も−5℃だった。


今回は、夜。
外の気温は−25℃と出ている。



もうめっちゃ寒いって!

今まで、アラスカのマイナス温度でも寒くないって言ってごめんなさい。それはアンカレッジの、街の人の考えだったよ。






フェアバンクス、本気で寒い!!


チナ温泉に到着した時は風もあり、車から出て外を歩くだけで死にそうだった。
だって、建物の中で外のドアを開けると、ゴーっとすごい音で冷気が入ってくるんだから。


業務用冷凍庫の、ドアを開けた時の状態。
まさにその状態。




水着に着替え、まずは屋内プールへと入る。
子供は外の温泉には入れないので、温水プールで楽しく遊ぶ。

このプールの建物からドアを開けて、外を数メートル歩いて温泉へ向かわなければいけない。






もう一度言うけど、外は−25℃。
その寒さの中、水着に裸足で外を歩く。







これは苦行か、何か?


もうすでにジェネビーが温泉に入っていると言うので、子供達はリーガンとドーソンに見てもらい、勇気を振り絞って外を歩く。



「ぎゃー!」
「寒い!」

「信じられない!!」




1人なのに、大騒ぎ。
だって、とても無理!!
コンクリートの道には氷の粒が落ちていて、足も痛いし。
叫ばずにはいられない。





「がんばれ!」
「もう少しだ!!」
「そこで膝を曲げてお湯に入るんだ!!」
温泉の中にいる人達から、応援の声がとぶ。



今改めて思うけど、スワードのお祭りで飛び込んだ人は本当にすごいな。
飛び込んだのは温泉ではなく、氷の浮かぶ海なのだから。






やっと温泉に入ると、そこは極楽。
お〜。
冷えた身体があったまる!


ジェネビーが騒いでる私を見たらしく、大笑いしながら近づいてきた。
温泉の中は身体は温かいけど、湯気が髪にかかりそれが凍って、白くて面白い頭になっている。
身体は温かいが髪は凍る、そんなアンバランスな体験だ。





「もう私は出るから。」
とジェネビーがプールの方に行った後、交代でリーガンとドーソンが温泉へとやって来た。


「寒い!」
やはり騒ぎながらやって来た2人。
笑いながら近づいて行くと、リーガンは私を見て驚き、こう叫んだ。




「わぁ! 誰?
ティナ ターナー?













...ティナ ターナー。






私の髪は湯気が凍り、真っ白に固まって盛り上がっていた。




残念だよ。
写真がなくて。

ティナ ターナーの水着姿を見せられなくて。




そんな楽しい冷凍温泉体験だった。

氷の彫刻祭り2


毎年フェアバンクスで開催される「世界アイスアート選手権」。
会場には、子供が遊べる氷の作品もあった。


タコ足のトンネルや

氷のお家

こんな物に乗ってぐるぐる回したり

アイスのカヤックや

案内表も。


疲れたら、アイスのベンチで休憩。

電話ボックスも氷だし。


長い滑り台で大人も遊ぶ。


見てるだけで、冷えましたか?
寒〜いアラスカの遊び場でした。

氷の彫刻祭り1


先週末は、ドーソン一家に誘われて、フェアバンクス旅行。
ドーソン達はダッチハーバーから飛行機でフェアバンクス入りし、私達はアンカレッジから6時間半の車の旅。


金曜日、リーガンの仕事が終わった夕方6時にアンカレッジを出た。
その日はオーロラの出やすい日だったらしい。
走っている車の中から、オーロラが見えた。それもいっぱい!
あっちにもこっちにも、オーロラだらけ。





オーロラお腹いっぱい状態!!



なんという贅沢だ。

フェアバンクスから50マイルくらい離れた所では、珍しいピンクのオーロラが出現した。
空いっぱいにオーロラが広がり、それが魔物のように渦を巻いて動めいている。


怖いくらいだよ。
これをみんな、日本から見に来てるのね。
とってもいいものを見させてもらいました。



その日は夜遅くに到着し、翌朝にドーソン達と同じホテル内で会った。
もう1組、友人のトムと彼女のエイミーにも会う事になっている。トムはベッソルに住んでいて、エイミーはフェアバンクスに在住中。



今回の旅行のメインイベントは、フェアバンクスで毎年3月に行われている「世界アイスアート選手権」の鑑賞。



会場入り口で、トム&エイミーに会った。

その日の気温はマイナス15℃。
しかも風が吹いているので、寒いのなんのって。
みんな厚着をして、外での鑑賞に臨んだのであった。



ドーソン&ジェネビーはどんな格好をして来たのかな。



おお〜。
まさにアラスカン仕様。


この帽子はネイティブの先生に教えてもらって、手作りしたらしい。
キツネの毛皮で作ったと言っていた。


でもこの帽子、足までついてるよ。

ちょ、ちょっと怖くないか?




アイスアートの会場は、素晴らしい作品で埋め尽くされていた。








蟹とエビの人間フォンデュ。


これぐらいのジョークでは笑えるけど、こっちは笑えないな。

スノーモービルにぶつかるムース。

こちらがスケッチ。


...あり得るよ。



アラスカでは充分あり得るって!


氷の彫刻祭りその2につづく。

プロフィール

Nami

Author:Nami

アラスカ在住。

アメリカ生活19年。(いつの間にか)
99年に島根県隠岐の島で知り合ったアメリカ人リーガンと結婚し、テキサス移住。
2006年に夫の思い付きでまさかのアラスカお引越し。
息子は2人。(ムサシ&アラシ)
アンカレッジの山の家に住んでます。

夏はアウトドアで遊び、冬はひたすらジムに通う。
現在は、釣りとズンバに夢中。


「心も身体も健康に。毎日ハッピー」が私のテーマ



*ズンバインストラクター
アンカレッジでズンバクラスをしてます。ぜひ参加して下さい!
初心者大歓迎。

ズンバクラスのページ






*西邨マユミ アラスカ支部マネージャー
アラスカでプチマクロお料理教室してます。お仕事の依頼は
AKiroiro@gmail.com
まで。







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AKiroiro@gmail.com



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