アジア旅行2018その3 究極のアドベンチャーツアー①

セブシティから車で南へ4時間ぐらいの距離にあるカワサン滝で、キャニオニングのツアーに参加する事になった。
このツアーに参加する事になった経緯はこう。
セブ島のビーチを探していた私達。
セブシティのバスターミナルで、モアルボアル行きのバスを待っていた。
セブでバスに乗るのは初めてだった。ターミナルで、大勢の人がバスに乗るのを待っていてびっくり。
蛇行型の列に並び、並べられた椅子に座って30分。
いつになったらバスに乗れるんだろうと思ってたところ、後ろの人に話しかけられた。
ウィルスミスに似た男の人。
「いったいこの人混みはなんだ?こんなにたくさんの人がいて、本当に今日じゅうにバスに乗れるのか?」
ウィルスミス、超明るい!冗談ばっかり言って笑わせる。
その人はイスラエルから来たと言っていた。イスラエル人の男性3人とフィリピン人の女の子2人の5人組だった。
私達はアラスカから来たと言うと、
「アラスカ!そんなアラスカの人に会ったのは生まれて初めて!!」
と驚いてた。
それからウィルスミスは、私達家族の事を「アラスカ」と呼ぶようになった。
しばらくすると、ウィルスミスが提案してきた。
「ヘイ、アラスカ!ここでバス待っててもいつになるか分からないから、一緒にバンを借りてモアルボアルまで行かないか?」
そう言えばネットの情報でも、人数が集まればタクシー会社に電話してバンを乗り合いして行った方がいいと書いてあった。
ウィルスミスと一緒にいる元ラジオDJのフィリピン人の女の子が、タガログ語でテキパキと手配してくれた。
そのグループは、モアルボアルへ泊りがけでキャニオニングのツアーに参加するために行くと言う。
キャニオニング?
聞いた事ないけど、それ何なの?と聞くと、その女の子が教えてくれた。
ラジオ局でDJをしている時にキャニオニングのツアーに招待された。その時は忙しくて行けなかったけど、イスラエルに引っ越してからネットで見ると、行けなかった事を後悔した。
ガイドも超有名人。景色も美しいし、すごく楽しい冒険ツアー。
そんな会話をした。そして、
あなた達も行かない?すごく楽しいから!
と誘われた。
分かった、そんなに楽しいなら行くと了解すると、その女の子がすぐ電話で申し込んでくれた。
バンに乗って3時間で、無事にモアルボアルに到着。予約していたホテルに着くと、
「明日の朝9時に迎えに行くから!」
と言われ、そこで別れた。
本当に来るのかな?と半信半疑だったが、翌日の9時過ぎ、
「ヘイ、アラスカ!!」
と、あのウィルスミスの大きな声が聞こえた。
なんとジプニーで迎えに来た。

5人組の他に、イスラエル人の若い女の子2人が乗っていた。
ウィルスミス、ホテルでナンパでもしたのかな?
これで行くのか。
ちょっとびっくり。
トラックの荷台みたいなのに乗って行くのにも、ワクワクした。
ジプニーは、もう一つのリゾートホテルにも寄り、もう一組のイスラエル人カップルが乗り込んだ。
ジプニーの中、イスラエル人率高い!!
イスラエルの人なんて今まで会った事なかったのに、私達イスラエルグループの一員になってるし!
ジムニーの中はヘブライ語と英語とタガログ語が飛び交い、すごい状態になっていた。
その中でも私が日本人だと言うと、みんな日本最高、日本に行きたいと、一気に盛り上がった。
日本、イスラエル人の中で大人気!
実は私達、これから始まるツアーの事は、あまりよく知らない。
キャニオニングって、聞いた事ないし。
山とか谷を歩くし、水の中を飛び込むと聞いたので、下に水着を着て、スニーカーを履いてきた。
朝9時に迎えに来て帰りは夕方5時の1日ツアー。昼ご飯もついて、料金は1人約30ドル。安い!

ジプニーは1時間ぐらい走り、山の上の小さな家の前で止まった。
ここがツアーの拠点らしい。
ここにいた噂のガイド、ダニエル。
ダニエルから説明があった。
水の中に入るから、ここで水着になれ。荷物は小銭だけで、後は安全だから置いて行けと言われた。
携帯は持って行っていいけど、ケースを買わないといけないから小銭を余計に持って行ってと言われた。
水着の上にライフジャケットを付け、ヘルメットを被って準備完了。
水の中に飛び込むツアーと聞いていたので、1回ジャンプしたら終わりなのかな、どこから飛ぶの?と思っていたら、まずこのバイクに3人乗りしてと言われる。

運転手がいて、後は2人ずつ乗り込む。
なぜか運転手はノーヘル。
バイクは爆音をならし、スタートした。
海沿いを走るバイク。
最初は良かったが、道はだんだんと険しいオフロードになっていった。
つかまってるのも大変。もうこのバイクから、冒険は始まっているのか。
車が入れない、デコボコの細い道。
だからバイク移動なのね…。
バイクはどんどん坂道を走って行き、20分かけて山の上の方に到着。
そこでまた書類にサインして、携帯を入れるケースを買った。
ダニエルのツアー客は12人。(そのうちイスラエル人は7人。)ガイドは5人付いてきた。
列になってハイキングが始まった。

セブ島、とっても綺麗!!
今までごちゃごちゃした都会しか見てなくて、初めてセブ島の緑を見たので感激した。
めっちゃ綺麗。めっちゃカラフル。
緑多いね。
いい気分!
水着にライフジャケット姿で、こんな山道を歩いていった。
山はだんだんと険しい道のりになって行く。

なんだこれは。ジャングルじゃん。
まだ水に入る前に、こんな冒険をさせるのか。
この山歩きが、1時間は続いた。これだけでもすごい。
途中で、前を歩いていたガイドのダニエルが、いきなり話しかけてきた。
「何歳なの?」
ちょっとびっくり。
若くもない女性に(しかも客)、いきなり歳を聞くの?
それって、フィリピンでは失礼ではないの?
「それより、あなたはいったい何歳よ?」
と逆に聞いてみた。
そうすると、
「何歳だと思う?」
と聞いてくる。
こいつ…。
めんどくさい女みたいなヤツだな。
何歳かと聞かれる質問。これは難題。
若くいい過ぎず、かといって歳を越さず、ちょうどいい数を言わないと…。
こんな事言われて困る、男の人の気持ちが今分かった気分。
「さ、30かな?」
するとダニエル、ハイファイブしてきた。
「ぴったり、正解。」
ふー、よかった。テストにパスした気分。
しかしこのダニエルって人、本当に有名なガイドのようだ。
他の会社のツアーに参加している人達も(イスラエル人)、ダニエルを見付けて喜んで話しかけてくる。
私もイスラエル人の女の子に、
「なんでこのツアーに参加したの?どうやって見付けたの?」
と聞くと、
「すごくいいツアーと聞いたし、ダニエルが有名だから。」
と言っていた。
ネットでは、特にイスラエルでは、みんながこのダニエルのツアーを勧めてるらしい。
だけど帰ってからこのツアーの事を調べてみたが、ダニエルはなかなか引っかからない。
イスラエル限定で超有名人のダニエル。

1時間かかってようやく水が見えてきた。
めっちゃ綺麗じゃん!
エメラルドグリーン!!
ここでライフジャケットをもう一度しっかり装着して、ガイドからちょっと説明を受けた。
ここに着く前から、私ともう1人のイスラエル人の女の子は、
「あまり高い所からは飛べないから。」
とガイドに伝えていた。
高所はそんなに得意な方じゃない。
ガイドは、高い所から飛ばなくても大丈夫だからと言ってたのだけど…。
最初のポイントはここか。
後ろから見て、これぐらいなら飛べるかなと思ったけど、上から下を見ると結構な高さじゃん!!
怖っ!
私飛べるの?
…でも他には道がない。
ここを飛ばないと始まらない。
下からは
「アラスカ!アラスカ!」
と応援する声? が聞こえる。
やるしかない。
思い切って青い水の中に飛び込んだ。
怖かった~~。
飛んだ後、身体が震えたわ。
飛べないと言ってたイスラエル人の女の子と、抱き合って無事を喜び合った。
もう、既にびっくりすごいんだけど。
思いがけず、とんでもないツアーに来てしまったようだ。

そこからガイドに導かれるまま、どんどん水の中を進んでいった。
大自然!
絶景の連続。
美し過ぎる。こんな場所があるのか。
何ここ?
何これ?
水もとっても澄んでいる。
そこからも冒険のレベルは、更にどんどん高くなっていった。
こんな竹の橋をへっぴり腰で渡ったり、滑りそうな岩の道を歩いたり。

超危ないんだけど。
でもガイドがちゃんと見てて、手を持ってしっかりサポートしてくれる。
危ない箇所は多かったけど、安全面は気を付けてくれてるよう。
ガイドの働きに感動した。
しっかりしているツアーだ。
飛び込む前に私の携帯は、ガイドが預かってくれて所々で写真を撮ってくれていた。
素晴らしい!
こんな岩のトンネルも潜って行きます。
めっちゃ楽しい!

次々と現れる激しいアトラクション。
ここでは滝の中へ、自然のウォータースライダー。
90度だよ!
直角に落とされる滝の中。
激しい。
激し過ぎるわ。
そして続きまして、後ろ向きで押されて飛び込むポイント。
軽く後ろから飛び込んでもらいましょう。

逆向きで滝の中って。
怖いって。
いったい誰なの、このコースを考えた人は?
ダニエルか?
最高かよ。
同じ場所がない。
同じ動きも全くない。
次から次へと、驚きの連続。
しかも長い。
いつまで続くの、この冒険は?
チャレンジの連続。
「もう言われるままに飛ぶしかないよね。他の選択肢はないんだから。」
あのイスラエル人の女の子も言っていた。
数々の厳しい試練を一緒に受け、ツアーグループのメンバー同士はだんだん仲良くなっていく。
長すぎてアップできないので、究極のアドベンチャーツアー②に続く。
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