キーナイ釣紀行 その1 キーナイでピンチ!



アラスカの夏。
去年に引き続き平日はアンカレッジでズンバ三昧、週末はキーナイで釣りをする生活で忙しくしている。



釣るか踊るか。
好きな事しかしない。


私の夏は充実している。









たいてい金曜日の朝から1人でキーナイ半島に車で行き、カシロフに住んでいる友達のキャビンに泊めてもらっていた。


最近の釣りは、カシロフリバーやキーナイリバーでするレッドサーモン。
もう1人で川に行って釣りをする事にも、すっかり慣れてきていた。







1人で行っても川にはたくさん人がいるし、その場の人達と仲良くなって釣りが楽しめる。
毎回色んな出会いがあり、色んな人に釣りを教えてもらう。



でも川で出会った人とはその場限り。
どんなに仲良くなった人でも連絡先などは交換せずに、
「また川で会いましょう!」
と言って川で別れる。

そんな感じが好きだった。










そしてその週末も、土曜日にカシロフに向かっていた。

到着したのは午後5時過ぎ。
しかしその日、事件は起きた。





諸事情で、急にカシロフに泊まれなくなってしまったのだ。

1人で4時間運転して、カシロフに着いたばかり。
色んな問題が重なり、どうしてもそこを急遽離れなくてはいけなくなった。










マジで?
…どうしよう。
今夜泊まる所がない!


このまま釣りもせず、アンカレッジまで帰るか?
それはどうしても避けたい。




その時は月曜日にキーナイのズンバクラスを受ける約束をしていたので、2泊の予定で来ていた。
こんな事なら、テントを持ってくれば良かった。






キーナイに住んでる他の友人達に、急に迷惑はかけたくなかった。
予算は少ないけど、エアーB&Bでも探せばいいか。











とりあえずどこかで落ち着いて今夜の事を考えようと、ソルドトナという町に戻った。町にあるメインの公園からキーナイリバーがよく見える。



公園のベンチに座り、その日安く泊まれる宿を探した。


すぐにちょうどいいエアーB&Bを発見。感じのいい部屋でリーズナブル。
1人で泊まると$60だった。








予約してホッとしていたのも束の間、B&Bのオーナーから電話がかかってきた。




「部屋はオーバーブッキングで、泊まれない。」
オーナーのジェイソンからそんな事を言われた。





ショック!
やっと安心出来ると思ったのに。






その週末はディップネットが始まって、この地域にたくさんのディップネッター達が押し寄せていた。安い宿は、もうきっとどこにもない。








…分かった。
ちょっと困ってるけど、でも分かったと言って電話を切ろうとすると、電話先のジェイソンが、

「ちょっと待って。とりあえず、ここに来い。今ハワイアンパーティーしてて、たくさん人が集まってるから。他にもキャビンを持ってるから、泊まれる部屋を見つけてやるから」
と言ったのだ。






ハワイアンパーティー?

は??何それ。
でも宿はあるって言ってるし、これはラッキーなのか?








ジェイソンのキャビンは隣町のキーナイにあるらしい。アドレスが送られてきた。


…とにかく行ってみるか。





その前に、大好きな川を見てから行こうと思い、キーナイリバーの方へ歩いていった。
するとそこに、はしゃいで記念撮影している人達がいた。







見慣れた顔。
…アナ?


仲良しのズンバインストラクター、アナのようだった。








アナ?本当にアナ?
それとも似てる人?





なぜ、こんな所にアナが。
アンカレッジでズンバのクラスをしてるんじゃないのか。









…そう言えば、今週ニューヨークから友達が来て、一緒にキーナイ半島旅行をすると言ってたような。
確信が持てず、恐る恐る声をかけてみると、やっぱりアナだった!




いえーい!
ここでアナに会えて超嬉しい。




ピンチの時に好きな友達に偶然会えるのって、何倍も嬉しいね。
救われた気分。









アナ達はこれからスワードの町に行くと言った。今夜はスワードで泊まるらしい。


この前まで一番遠くに行ったのは隣町のイーグルリバーと言ってた人が。
どこでも行けるじゃん。私は嬉しいよ。







アナと別れて川に降りると、そこに釣りをしている人達がたくさんいた。


ここでも釣り出来るんだ!
しかもそんなに混んでないし、駐車場料金もないからタダ。


いい釣り場発見!後で戻ってこよう。






その後、教えられたジェイソンのアドレスに行ってみた。
キーナイの、アングラー通りのすぐ近く。

そこにキャビンが立ち並ぶ一角があった。





住所でいうとここだけど、いったいどこに行けばいいの?
ゆっくりと敷地内を車で移動。







ずっと奥に進んで行くと、大勢の人が集まっていた。
これの事か?ハワイアンパーティーって。





たくさんの人!
いったいこの人達は、どこから集まってきた人なの?


そして、どれがジェイソンなの?
人に聞いて、ジェイソンを探した。





初めて会ったジェイソンはニコニコしながら、
「とにかく、ご飯食べていって。」
と、お皿にパイナップルを乗せてくれた。









???

ちょっと今のこの状況に意味不明だけど、ちょうどお腹も空いてるし、美味しそうなご飯を取り敢えず食べさせてもらいます。







料理をお皿に取って、すぐ側のテーブルに相席させてもらう。








なぜ私がここで、知らない人達と一緒にハワイアンパーティーに参加している?
エアーB&Bで部屋探しただけなのに。

この状況に、笑えてくる。









その席にいた人達と話して、だんだん状況が把握出来てきた。
ここにいる人達は、ジェイソンのツアーに参加したお客さん達だった。



ジェイソンはここにキャビンをたくさん持っていて、夏はパックツアーをしていた。
ここに泊まって釣りやカヌーや、アラスカのアドベンチャー体験が出来るツアー。


私が座った席にいたのは、ジェイソンに雇われた釣りのガイド達とその家族。
ちょうど良かった。今年の鮭の状況について話が出来た。






料理はすごく美味しかった。


後で知った事だけど、食べた料理はカルアポーク。豚の丸焼き。
本格的に、豚一匹を丸ごと地中のかまどの中で蒸し焼きにして作ったハワイの伝統料理だった。


夏の間ここにハワイから料理人が手伝いにやって来るので、出来たパーティーだった。






ジェイソンの奥さん、シンディーがその後やって来た。




「今日あなたは、私達家族とベッドルームをシェアする事になるけど、いい?」

部屋が足りないので、オーナーハウスの部屋でルームをシェア!






二段ベッドの下で寝て。上のベッドには、24歳の娘が寝るから。
と言われた。







もちろん、いいです。
どこでも寝れます。助けてくれて、ありがとう。


知らない人とベッドルームシェアって。
普通は有り得ない。
今会ったばかりの人なのに。


笑えてくるわ。






アラスカでは、これもあり得る。
知らない人に親切な人が多いから。



今夜寝るキャビンを見せてもらってから、またソルドトナの公園に戻った。




良かった!
無事川に入れた!!


このまま何もせず、アンカレッジにとんぼ返りしないといけないかと、心配したよ。







その夜は、たくさん鮭が入ってきた。
次々に釣る人達。

私の隣の人もその隣の人も釣ってたよ。





でも鮭は、私の所には来なかった。
私をスキップして、隣に行ってる。







なぜ?
なぜ私、釣れないの???
私の何が悪い?








すごく上手なお兄さんがいた。
いっぱいヒットしてる。



長靴で、川にも入ってないというのに、なぜかこの人の所に魚がいっぱい来てる。







「ちょっと、何使ってるか仕掛けを見せてよ。」
と声かけた。

お兄さんはデービッドといい、竿を上げてラインの先を見せてくれた。








衝撃。
何も付いてないじゃん!



重りと針だけ?
そんなんで、何でいっぱい釣れてるの??

どうやって鮭に分かってもらうのよ…。
私なんてなんか付けてないと心配で、ビーズも毛糸も両方付けてたわ。









デービッドは私の仕掛けを見て、重りと針の間のラインの長さを治してくれた。



なるほど。
その長さが重要だったわけか。




もうだんだん暗くなってきたので、翌日にもうちょっと詳しく教えてもらう事にして、その夜はキャビンに戻った。






キャビンに戻って少しすると、シンディー達が帰ってきた。
綺麗な娘もいるよ。可愛い犬もいるよ。




犬ともベッドルーム共有。
みんなこの状況に笑ってる。


今日会ったばかりの人達と、ルームシェア。
この人達にとっても、頻繁にある事じゃなかったんだ!









ジェイソンに、釣れたのかと聞かれて、
「いっぱい入ってきたけど、魚は私をスキップしていった。」
と言った、



するとジェイソンに、
「魚と話したのか?」
と聞かれた。











は?
魚と話??



話してないのか?よく聞いてごらん。
釣ってる人は、みんな鮭に話しかけてるから。






何それ。
思わず吹き出した。


じゃあ、魚と何て話せばいいの?と聞くと、






フィッーシュ! フィッシィフィッシィフィッシィ~!と声かけろ、
と言われたよ。



上のベッドにいた娘も大笑い。
楽しい夜だった。








続く。


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プロフィール

Nami

Author:Nami

アラスカ在住。

アメリカ生活19年。(いつの間にか)
99年に島根県隠岐の島で知り合ったアメリカ人リーガンと結婚し、テキサス移住。
2006年に夫の思い付きでまさかのアラスカお引越し。
息子は2人。(ムサシ&アラシ)
アンカレッジの山の家に住んでます。

夏はアウトドアで遊び、冬はひたすらジムに通う。
現在は、釣りとズンバに夢中。


「心も身体も健康に。毎日ハッピー」が私のテーマ



*ズンバインストラクター
アンカレッジでズンバクラスをしてます。ぜひ参加して下さい!
初心者大歓迎。

ズンバのページ






*西邨マユミ アラスカ支部マネージャー
アラスカでプチマクロお料理教室してます。お仕事の依頼は
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