キーナイ釣紀行 その2 フィッシュオン



翌朝。




起きるとすぐ、ジェイソン一家は仕事に行ってしまった。
彼らの夏の仕事は、朝から夜までとっても忙しい!





ちなみに、パーティー料理とシェアした日はサービスしてもらったけど、翌日は1人で泊まって普通に払いました。




めちゃめちゃフレンドリーな家族で、この人達の宿はお勧めです。
楽しいアラスカでツアーもやってるから、興味のある人は連絡してみてください。



Foster’s Alaska Cabins
Jason.nspci@alaska.net
(907)398-1934






キャビンが空いてる時は、エアーB&Bでも予約出来ます。




キャビンは$100(夏料金)ぐらい。Kenai の Angler Cabinで検索。







ジェイソンの他の宿はソルドトナの入り口にあって、そこにも何回か泊まったけど、とっても良かったです。
$45~$80(夏料金)


下の写真は$80の部屋でした。
Soldotna 、Jason’s Houseで検索。





その朝、1人キッチンで朝ご飯を用意していると、2階に泊まっていたお客さんが降りてきた。
アイダホ州に住んでいるリタイアした夫婦だった。





2人はこの10年間、夏は毎年アラスカに来て釣りしてると言っていた。









今日はどこで釣るのと聞くと、私が昨日行ったパーク近くで釣ると言う。
「じゃあ、川で会いましょう。」

と、 笑顔で言ってキャビンを出た。




お昼過ぎに、川に行ってみる。




昨夜知り合ったデービッドが、やっぱり同じ場所にいた。川の階段の所で、デービッドは年配の男性と話をしていた。




私に気付くとデービッドは、
「俺の釣りの師匠。トム。」
と、紹介してくれた。







「釣りはこの人に教えてもらえばいいよ。俺も最初はキミと同じように全然釣れなかったけど、このトムに習ってから釣れるようになった。」

とデービッドが言うと、トムが笑顔で

「ちょっと竿を見せて。」
と言った。




持っていた釣り竿を渡す。








私のフックを見て、トムはちょっと驚いていた。




「これは誰が結んだんだ?」


「自分でやった。」
と答えると、





「誰に教わったんだ?」
と、また聞かれた。








そうか。こっちの人って簡単な結び方しかしないもんね。

ラインの結び方、何回もやってるから結び目だけは綺麗に出来るようになっていた。






「友達に…いや、釣りの先生に教えてもらった。」
と答えた。

私の釣りの先生、きっちりした日本人だからね。仕掛けの作り方も結び目も、ビシッと綺麗だから。








鮭釣りの名人でも、この結び方は出来ないらしい。


トムは何回か同じようにやってみたけど上手く結べず、

「この結び方は知ってるけど、自分のやりやすい結び方でやる。」
とか何とか、言い訳をしながら簡単な方に変えていた。






ついてたビーズもヤーンも取られ、重りと針だけの仕掛けで返された私の釣竿。







…これで本当に魚が来るの?
何も付いてないって、めっちゃ不安。


でも今まで、色々付いてたからと言って魚が来てたわけじゃなかったし。
全然アタリがなかったんだから。

騙されたと思ってこれで試しても、損はないか。





釣りしてる姿を見せないとアドバイスが出来ないとトムに言われたので、釣竿を持って川に入った。
いつものように、ラインを投げて釣りを開始した。


すると、上の方でボソボソと声が聞こえた。
階段の所でトムとデービッドが私を見てて、何か話してる。






「見てみろ。彼女はああやって投げてるから魚が釣れないんだ。」









ダメ出しされてるじゃん、私!





めっちゃ、やりにくいわ。
何言ってるかはっきりとは聞こえないけど、竿を動かす度に何か悪いところを指摘されてる。








なんなの?
私の何がダメなの?

どこがダメなの??
めっちゃ気になる。



やりにくい!!!


頭の中疑問符だらけで何回か同じ動作を続けていた。しばらくして、上に呼ばれた。








「いい?魚はこういう道順で川を上って行ってる。だからラインをこんな風に動かしたら魚が釣れる。」
図を描いて説明するトム。


「前まではこういう動きだったけど、あそこに木の塊が流れ着いて、魚の流れも変わった。」

見るとすぐ側に、流木が流れ着いた塊が出来ていた。





すごい!



「なんで魚の道が分かる?なんで魚の気持ちが分かるの?」

そう聞く私を不思議そうに見るトム。







「俺は8年前から夏はずっとこの川に毎日来て、鮭の動向を見ている。」
と、トム。


竿の動かし方を習って、もう一度川に入る。


今度はトムも川に入り、私の隣で釣りを始めた。
隣で何度も説明してくれるので、分かりやすかった。






するとなんと、私にバイトがあった!
急に強く引っ張られ、ラインがどんどん出ていった。






ぎゃーーー。すごい!!来てる!!!


大騒ぎして、リールを巻く。


魚は近くまで来たんだけど、バレてしまった。







めっちゃ興奮した!!あの、針しかついてないので、魚が本当に来たよ。
この人、信頼できる。



そんな私の姿を見て、
「次は釣れるよ。」

とトムは言った。






私の隣でトムは、どんどん魚を釣り上げた。


あの重りと針しか付いてない仕掛けなのに、ちゃんと鮭の口に針が入ってるからすごい。
体に引っ掛けて釣ってるわけではない。


何のマジックだ?







結局トムは、私の隣であっという間にその時のリミット3本を釣り上げてしまった。
私はさっきの1回のバイトしかないのに。


名人、すごい!!








リミットまでいくと、トムとデービッドは
「じゃ、また。」
と言って、どこかに行ってしまった。


私もお腹が空いたので、片付けて川を出た。





ご飯を食べたり買い物に行ってから、また川に戻ってみた。
人数は少ないけど、何人かが釣りしている。




朝に同じキャビンであった夫婦も、同じ所で釣っていた。

旦那さんの方が、フライロッドで上手に釣っていた。奥さんも、楽しそうに釣りしてて、しばらくこの夫婦と一緒に楽しく会話してた。







デービッドが帰ってきて、私達の隣に入った。


その夜はスローで魚がいなくて、周りの釣り人達は諦めて帰っていった。
あの夫婦もいなくなり、私達の周りは人が少ない。








魚が来ないから、デービッドと少し話した。


デービッドは、ドイツ人だった。
髭がすごくてよく分からないけど、実は若い。24歳。


カナダにワーキングホリデーに来てて、アラスカに遊びに来てここに辿り着いたらしい。





ナミ!
と呼ばれたので見てみると、デービッドにフィッシュオン!





「網持ってる?」
と聞かれた。


魚を釣り上げる時に使う網。今回は1人なので持ってこなかった。




周りに人はいない。いるけど遠くにいて、間に合わない。
陸もないのに、これどうやって釣り上げるの?






「キミに手伝ってもらわないといけない。」
とデービッドに言われた。


「ここに来て、この竿持ってて。」
と言われ、川から上がって階段に行くと、魚がついてる竿を渡された。








すごい力で魚が引っ張ってる。
それ持ってるだけで、興奮したわ。


「今!リール巻いて!」
と言われ、必死で巻く。


魚がすぐ側まであがってきて、川の中にいるデービッドが手でキャッチ!!
やった!釣れた!!!






おお~。めっちゃ嬉しい。
綺麗なレッドサーモン!!




一緒になって騒いだ。








「手伝ってくれたから、この魚はナミにあげるよ。」
と、デービッドが魚を渡してくれた。



やった!
今年初、家に持って帰れる鮭!!






毎週魚なしで家に帰ってくるから、子供達に
「魚はどこ?本当に魚釣りに行ってるの?」
と言われていたんだ。

やっと今年の鮭が食べられる。






そこからデービッドはリミットの3本を釣り上げ、その度に協力して魚を上げた。


良かった。自分では釣ってないけど、なんか満足した気分。









「じゃあ、また川で会おう!」
とデービッドに言われて、笑顔でバイバイした。




私も、また川でと言ったけど、もう会わないんだろうなと心の中で思っていた。

デービッドはアラスカには後2週間しかいなくて、もうカナダに戻ると言ってたから。





その時にしか会えない人達との思い出が、心の中にどんどん増えていく。
そういうのがまたいいんだろうなと思った、2018年アラスカの夏。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Nami

Author:Nami

アラスカ在住。

アメリカ生活19年。(いつの間にか)
99年に島根県隠岐の島で知り合ったアメリカ人リーガンと結婚し、テキサス移住。
2006年に夫の思い付きでまさかのアラスカお引越し。
息子は2人。(ムサシ&アラシ)
アンカレッジの山の家に住んでます。

夏はアウトドアで遊び、冬はひたすらジムに通う。
現在は、釣りとズンバに夢中。


「心も身体も健康に。毎日ハッピー」が私のテーマ



*ズンバインストラクター
アンカレッジでズンバクラスをしてます。ぜひ参加して下さい!
初心者大歓迎。

ズンバのページ






*西邨マユミ アラスカ支部マネージャー
アラスカでプチマクロお料理教室してます。お仕事の依頼は
AKiroiro@gmail.com
まで。







ブログの感想など、メールしてもらうと嬉しいです。
AKiroiro@gmail.com



ブログに掲載されている文章や写真の無断転載はお断りしています。
ご使用になりたい方はお問い合わせ下さい。

最新記事
インスタグラム
カテゴリ

● アラスカで外遊び





● アラスカのお祭り


● お家で趣味











最新コメント
検索ぷらす
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

月別アーカイブ
12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09 
*
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる